● 変わらざるものの尊さ「島村光と古陶の共演」展【2月15日~5月31日】 >>
● 岡田三男の眼―その二―「絵画、墨絵をはじめ中世の焼物たち」展【9月6日~11月3日】 >>
● 「中島洋一と佐々木雅 木工芸作品」展【11月6日~11月29日】 >>
変わらざるものの尊さ「島村光と古陶の共演」展
会期:2015年2月15日~5月31日
変わらざるものの尊さ
==「島村光と古陶の共演」展に寄せて==
備前焼といえば、華麗な桃山風のまた豪快な鎌倉風が一世を風靡していましたが、こうした先輩方の努力の上に、最近は前衛的ともいえる抽象化した備前焼が次々と目に付くようになってきました。
そういう中で、かつて一時代を画した細工物はしばらく影を潜めていましたが、この分野に名のごとく光を当てたのが島村光氏です。先人の細工物に勝るとも劣らぬものを造りながら、今は抽象化した作品、また逆に実物と見紛うばかりのものを手びねりで造り上げて焼成しています。
それは、卓抜した技術があってこそできることですが、その技に流されることなく、それどころか技を凌駕して余りある精神の深さ高さが作品に滲み出ていて、高貴なともいえる風情を醸しています。
このことは、氏が独自の祈りの世界を持っているからできることだと拝察していることです。
私は、かねて古陶に魅力を感じていました。優れた技を封じ込めたような壺、すり鉢、山茶碗等、作り手の作為の無さ、てらいの無いのに惹かれるのですが、いずれにも祈りが込められているように感じていました。
事実、はるか昔から今日に生き続けてきたこれらの作品は、まさに陶の匠の祈りによって天地のいのちが注ぎ込まれているからだと思います。
この度の「島村光と古陶の共演」展では、祈りを元とした作品が共通に持つ、時空を超えた変わらざるものの尊さを味わわせてもらえるものと期待しています。
黒住教六代教主 黒住宗晴
平成27年(2015)2月28日(土)午後2時から当宝物館「まることセンター」にて、笑福亭 鶴二、桂 春若を迎え「第1回神道山お日の出寄席」を開催いたします。
第1回神道山お日の出寄席
●日 時:平成27年(2015)2月28日(土)
午後2時開演(開場:午後1時30分)
●場 所:黒住教宝物館「まることセンター」
●入場料:当日券 2,500円(税込、全席自由)
前売券 2,000円(税込、全席自由)
(大学生以下1,000円)※電話予約も前売り扱いです。
●演 題:一席目 笑福亭 鶴二「道具屋」
二席目 桂 春若 「京の茶漬け」
三席目 笑福亭 鶴二「ハンカチ」
主催:<日拝>友の会
お問い合わせ:086-284-2121
「いろ色あつめ」展
会期:2015年6月15日~8月31日
「いろ色あつめ」
ご家族一緒に、
美術品の良さを感じてみませんか?
子どもから大人まで誰もが美術鑑賞にとっかかりやすく、見やすい、「色のつながり」で展示いたしました。
初回の今回は、「緑・桃・白・黒」です。
同じ色であっても、作風の枠を越えたそれぞれから受ける感動や印象は様々です。
どうやって作ったのだろう?と想像する力、
もっと知りたいな!!と探求する心
お一人お一人が興味を抱き、その思いをご家族で語り合う、そのような手がかりとなれば幸いです。
気に入った一点に出合えましたらスケッチして、思いをお家に持って帰られませんか?
岡田三男の眼―その二―
「絵画、墨絵をはじめ中世の焼物たち」展
会期:9月6日~11月3日
故岡田三男氏は、希代のいわゆる目利きでした。それは、陶器はもとより和洋の絵画から現代美術にいたるまで幅広い世界に通じていました。
もともと紳士服のデザイナーとして活躍してきましたが、その頃、現教主との知己を得たといわれていましたから、かれこれ50年余りのお二人の交友です。
やがて斯全堂(教主命名)の名のもとに店を構え、美術商として大成されました。
昨年の8月末に病に倒れ、9月15日に安らかに昇天されました。享年84。遺言により本教教徒として、黒住忠親宮司斎主のもとに葬祭式が斎行され、50日祭斎行の日の11月4日に、大元の祖霊殿に納骨、続いて大教殿祖霊殿に合祀されました。それは、10回にわたった立教二百年大祭祭の最終日の11月3日の翌日でした。
50数年前の氏と幸子夫人との結婚式は、五代教主の斎主、教主夫妻の媒酌でなされ、やがて誕生した娘さんは美和と五代教主が命名しました。
氏の秀でた眼力で選ばれた古陶や書画の数々は、廉価で譲られまた献納されて黒住教宝物館の所蔵となりました。
特に今回展示されている焼物は、古くは古墳時代から桃山、江戸時代に至る備前(岡山)、信楽(滋賀)、珠洲(石川)など各地の古窯で焼かれた当時の人々の生活雑器です。それだけに、上手につくろうとか、売らんかなどの俗気がなく、作り手が楽しみながら、あるいは祈りを込めてつくったような作品が多く、素朴力強さと不思議な品格を備えたものがあります。
黒住教宝物館
中島洋一と佐々木雅 木工芸作品展
会期:2015年11月6日~11月29日
「中島洋一と佐々木雅 木工芸作品展」について
神道山の真南5キロにある中島病院の理事長中島洋一先生の中島家は、江戸時代から今日に至るまで十代に亘るいわゆる医家です。
かのターヘルアナトミア(解体新書)をはじめ貴重な医学医療資料が伝えられていまして、この度、文科省の後援で研究調査され『備前岡山の存村医~中島家の歴史~』という名のもとに上梓されました。
この出版奉告式を大教殿で執り行い、それを機に、かねて中島先生がいそしんで来られた木工作品をその師の佐々木雅女史の作品と共に展示させていただきました。
なお、中島洋一先生は本教六代宗晴教主の岡山朝日高の二年先輩で、学生時代からじっ懇の間柄にあられます。
黒住教宝物館
「書家 小林白汀を偲ぶ」展
会期:2015年12月3日~2016年3月1日
小林白汀先生展に寄せて
私事ながら、私の母は小林白汀先生を心から尊敬申し上げていました。”書は人なり”と申しますが、母に言わせますと、そのお人柄がそのまま表れているのが先生の書の魅力だと申していました。背すじがピンと伸びたような人となり、おだやかで品性高いたたずまいの方でした。母をつれて先生のお作品展に幾度か上がる中で、私も先生の魅力に惹かれる一人となりました。
池田厚子様をはじめ、林原の元社長故林原一郎氏夫人の故林原英子様、ナカシマプロペラの会長中島博氏夫人洋子様など、白汀先生その方に魅せられて門人となって書道に励まれた方々は、私の周辺に次々といらっしゃいます。
この度、こうした方々のお作品も拝借できましたことを光栄に思っております。
末筆ながら、先生のご遺志とはいえ、代表作の数々をご献納下さいましたご令弟小林敏様、お世話下さいました奥山夫佐様(元大元小学校々長)に、心から厚く御礼申し上げます。
黒住教六代教主 黒住宗晴
平成27年(2015)12月12日(土)午後2時から当宝物館「まることセンター」にて、笑福亭 鶴二、桂 春若を迎え「第2回神道山お日の出寄席」を開催いたします。
第2回神道山お日の出寄席
●日 時:平成27年(2015)12月12日(土)
午後2時開演(開場:午後1時30分)
●場 所:黒住教宝物館「まることセンター」
●入場料:当日券 2,500円(税込、全席自由)
前売券 2,000円(税込、全席自由)
(大学生以下1,000円)※電話予約も前売り扱いです。
●演 題:一席目 笑福亭 鶴二「時うどん」
二席目 桂 春若 「天狗裁き」
三席目 笑福亭 鶴二「高津の富」
主催:<日拝>友の会
お問い合わせ:086-284-2121