令和6年2月11日(祝)~9月22日(月/振替休日) 黒住教宝物館
開館日:毎月1日及び土曜・日曜・祝日
日本における現代陶芸の始まりを位置づけたとされる前衛陶芸集団「走泥社(そうでいしゃ)」は、戦後間もない1948年に、八木一夫氏、鈴木治氏、山田光氏たち京都の若手作家によって結成されました。中心人物である彼らは、伝統的な陶芸を重んじるなかで、その概念にとらわれない自由で革新的な表現を追求し、実用性を削ぎ落とした、いわゆる「オブジェ焼き」という新しいジャンルを開拓しました。志を同じくし走泥社に所属した作家たちとの前衛陶芸への探求は、1998年に解散するまで50年の長きにわたり続きました。
今回は、館蔵する走泥社同人・八作家の作品を、第二展示室と記念室で展観します。日本の陶芸界において、また美術界においても一時代を築き、現在も数多くの作家に影響を与えつづけている彼らの作品の本質に触れ、いかなる時も新たなことに立ち向かう、その気概を感じ、難の多い今日を有り難く生きる励みにしていただけましたら嬉しく思います。
●太陽/笹山 忠保
●青磁扁壺/林 秀行
●組合さる立方体/宮永 理吉
●練込鉢/辻 勘之
●素因の中の素因/八木 一夫
●土面/鈴木 治
●銀泥陶壁/山田 光
●青い飾壺/熊倉 順吉
●香炉 「こっくんワンちゃん」/鈴木 治
●筒花生/八木 一夫
●白い水注/八木 一夫
●離陸の角度/笹山 忠保
●雪の馬/鈴木 治
●風のシグナル/林 秀行
●花器 (「ザムザ氏の昼寝」)/八木 一夫
●白化粧象嵌水盤/山田 光
●青白磁花入/鈴木 治
●湯吞一対/八木 一夫
●伊羅保釉器/熊倉 順吉
●器/鈴木 治
●塔ノ爐/鈴木 治
●匂玉ノ館/笹山 忠保
●信楽陶面/笹山 忠保
●子/林 秀行
●影青干支子/宮永 理吉
●蒼の光景/宮永 理吉
●青白磁汗馬/鈴木 治
●光ル木/鈴木 治
●サーカスの馬/鈴木 治
●風児/鈴木 治
●赤い鳥/鈴木 治
●黒い山羊/鈴木 治