黒住教二百年の御神宝展
会期:2014年7月1日~11月3日
第二陳列室正面には教祖神御講釈図(松田翠崖筆)並びに御日拝図(黒住資清筆)が展示されています。
松田翠崖は生坂藩士で本名は武といい、天保11年(1840)に神文を捧呈。弘化4年 (1847)の冬至の日にこれを画いた。また、黒門四高弟の一人、河上忠晶先生が画賛を書かれた。
孝明天皇御衣(ぎょい)は、慶応2年(1866)2月7日、神楽岡宗忠神社に対して下賜されたもので、現在は神楽岡宗忠神社の御神宝として丁重に保管されている。前回この御衣が展示されたのは、昭和37年(1962)10月6日・7日の両日にわたり斎行された、神楽岡宗忠神社ご鎮座百年大祝祭の時で、実に52年ぶりの展示となった。
御神幸絵巻は明治時代に書かれたもので、現存するものの中では大変貴重な資料。教祖神から二代、三代と続く歴代教主様の肖像画が展示されている。
菊御紋入火鉢、菓子器等は、孝明天皇二十年祭が神楽岡宗忠神社で英照皇太后、明治天皇陛下をお迎えして斎行されたとき、急造されたもの。
教祖神御説教茶碗は、実際に教祖神が高座における説教において使用されたもの。
御愛用の財布、また伊部焼の置物とともに教祖神の息づかいを感じる思いで拝観できる。
「一万度御祈祷御祓」としたためられた御神札は教内にも稀なものであり、教祖神の真剣なお祈りが間近に感じられる。
十六葉菊御紋白杯・菊中に金梅紋入また金鳳凰、金三羽鳥図の三品は、朝廷より御下賜のもの。立教百年紀年扇子は、今からまさに百年前の扇子で、当時がしのばれる。
教祖神直筆になる「道連年覚留」は、天保5年(1834)丑5月晦日付で書かれたものである。
筆頭に池田家分家生坂藩主・池田丹波守から始まり、池田出雲(池田家家老三万石)、池田勘解由(池田家中老四千石)、池田中務少輔(池田家分家一万五千石生坂藩主養子)や石尾乾介高弟らの名前も見え、当時のお道づれの氏名と年齢が丁寧に記されている。
(上写真)石尾乾介・河上忠晶・時尾宗道・赤木忠春の黒門四高弟直筆の御神号。
御定書(右下)は弘化3年に門弟行事9名により制定された本教初の教規であり「道連年覚留」と並び教内第一線級の貴重な資料である。
御居間には教祖神が実際に着用された狩衣、羽織、裃一式といった御装束や、ご愛用の筆硯と文机が展示されているほか「天心」(弘化3年筆)や御七カ条をはじめ全て純白に金糸表装の御神詠が拝観できる。
岡田三男の眼「古壷 すりばち 山茶碗」展
会期:2014年11月6日~2015年2月3日
去る9月15日に昇天した故岡田三男氏(岡田美術・斯全堂主宰)が蒐集して献納した備前、信楽、常滑、珠洲など中世の焼物23点の展示です。
無心の作ともいえる衒いのない古陶の数々をお楽しみ下さい。