黒住教で行う日々の修行について紹介いたします。黒住教では、日々これらの修行に励み、研鑽を重ねています。
教祖神の天命直授の日拝にならい、日の出の太陽を呑み込む思いで「御陽気をいただきて下腹におさめ天地とともに気を養う」ことが日拝の神髄です。御陽気修行とは、日の光を呑み込んで下腹におさめ、もって天照大御神とひとつに溶けこむべくつとめる黒住教独自の鎮魂行です。日拝をとおして、心から祈り日々の感謝を捧げることにより、天照大御神のご神徳、すなわち“日の御蔭”をいただけます。神道山では毎朝、どなたでもお参りいただける日拝を行っておりますので、ぜひ一度足をお運びください。
古来、神道の祈りの詞として重んじられてきた「
」を何度もくり返して唱えます。腰骨を立てて姿勢を正して、
下腹から朗々と声を出してつとめます。一心に唱えることで、
「分心」の器である自らの心が祓い清められ、生き生きとし
た本来の自分が甦ります。
教祖神を手本として、病に苦しむ人をはじめ人生の悩みの淵に沈む人などのために、その人の「分心」が日の出の太陽のごとく丸く、明るく、たくましく、大きくなるように祈り、真心という誠の愛情を捧げます。ここに「誠はまること」の教え通りに、その祈りや奉仕は大きく"循環"して自らの「分心」の養いになっていきます。
宗忠が20歳のとき、神となるべく心の養いにつとめるために作成した「五ヵ条」、これをさらに教祖として人々を教え導きながら充実完成させた「御七ヵ条」を日々の反省の糧としてつとめます。黒住教の教えに難行や苦行はありませんが、よりよく生き人々の心を常に健全な状態であるようにつとめることを何よりの修行として説いています。