黒住神道-いのちの親の七光り-

平成28年9月号掲載

 本誌の「御教えをいただく」の執筆を担当させていただいて久しいですが、今までの原稿を元に発行されてきた布教冊子シリーズの完結編として『宗忠神話Ⅱ』を現在手掛けています。教祖宗忠神の数々の御逸話の中の、とりわけ霊験あらたかな正に “神話”を本誌上に毎月掲載しながら、来年早々にはお届けできるように、先人の書物を紐解いています。

 昨年の「大元・宗忠神社ご鎮座百三十年記念祝祭」に合わせて発行された『宗忠神話Ⅰ-黒住教教祖の御逸話-』(黒住教日新社発行)は、奇跡的な霊験談よりも、“おかげ(日の御蔭)の受け皿”としての「心なおし」を学ぶことを主眼にして編集させていただきました。

 そして、本年6月に発刊された『尽誠道楽-“五つの誠”で開運人生-』(同)は、11年前に著した『学びつとめよう “五つの誠”』(同)を加筆・修正して、「誠之道」(誠の道=誠が道)たる本教の教えの実践の喜び、すなわち「誠を尽くす道の楽しみ」をまとめた「お道づれ必読の書」で、私なりの渾身の一冊です。

 シリーズ完結編の「宗忠神話Ⅱ」が7冊目。それぞれが、道の教えを学びつとめるお道づれを照らす “七筋の虹の光”であってもらいたいと願って、7冊セットで「黒住神道 -いのちの親の七光り-」と名付けたいと思っています。

 一切万物の “いのちの親”たる天照大御神、ご一体の教祖宗忠神のご神徳は、誰もが無尽蔵にいただける “親の七光り”です。掛け替えのない “いのちの親の七光り”の有り難さに、誰でも気づいてもらえるように『道端感謝-豊かな心は “気づき”から-』(同)は、あえて教えの言葉を用いずに著しました。7冊シリーズの基本の一冊ですので、折に触れて何度も読み直していただきたく存じます。そして、御歌(御神詠)や御教語を紹介しながら“お日様教”たる本教の糸口を解説させていただいた『道の緒-開運のためのキーワード-』(同)と『The Sun Century-サン世紀を迎えた日拝の宗教-』(同)の2冊の入門書を加えた“サン冊”が、何はともあれ読んでいただきたい “道の入り口”です。

 その上で、道を求める方々に熟読していただきたいのが、『誠之道-黒住教の教えの基本-』(同)と『尽誠道楽-“五つの誠”で開運人生-』の2冊です。「誠こそ道」と学び、「誠を尽くすことこそ、黒住教を信仰して生きるということ」と心得て、ともに誠を尽くすお道づれであっていただきたく思います。

 結局のところ、森羅万象の理を説き明かして下さり、今もお守り、お導き、お救い下さっている教祖宗忠神への揺るぎない信仰の確立が、私たち黒住教信仰者の目指すところです。2冊の『宗忠神話-黒住教教祖の御逸話-』を通して、お道づれ一人ひとりの心の中に「私の宗忠神」が鎮まっていただくことを念願しています。

 以上の7冊それぞれの意味合いを、“七光り”のプリズム(プリズムとは分光器の一つ)と題して標語にしてみました。お笑い種ですが、心に留めていただければ幸いです。

“七光り”のプリズム
 ・道端で感謝の種を見つけたら
    それがきっかけ道の緒
 ・クローズミー! 道の端・緒とサン世紀
    サン冊読んでもっと身近に
 ・誠こそ道と学んで心をなおし
    誠を尽くして行いなおそう
 ・宗忠神わが信心の親柱
    学んで真似て守られ開運
 ・日の本のいのちの親の七光り
    純国産の黒住神道