「OYJ(オーワイジェイ)黒住教壮年会」に期待して

平成23年10月号掲載

 この度、長年「黒住教青年連盟」の“アニキ格”として存在してきた「黒住教壮年会」の会長を引き継ぎ、「OYJ 黒住教壮年会」として実質的な再結成を図ることになりました。「OYJ」とは、「Old(オールド) Young(ヤング)Japanese(ジャパニーズ)」の頭文字で「経験豊かな、若々しい、日本人」という意味を込めています。お気付きの方もいらっしゃると思いますが、“オヤジ(oyazi)”という洒(シャレ)落も含んでいて、数えて50歳を迎えた私の、「元気なオヤジたちと、お道(教団)を盛り上げたい」という思いの表れです。
 「OYJ」の重要な使命は「YJ」、すなわち「YoungJapanese(ヤングジャパニーズ)」(若き日本人)の育成です。全国的な活動も計画したいと思いますが、まずはそれぞれの教会所で所長を助けて、「直会(なおらい)」や「直会懇談会」、また「まるボラン(全国教会所一斉社会奉仕「まることボランティアの日」)」や「まるボラン“おたすけ隊”(お道づれ同士の相互扶助活動:詳しくは本稿平成18年4月号をご参照下さい)」ほか諸行事・諸活動を、楽しく有り難く盛り上げる推進役として活躍していただき、若い世代も教会所に参拝・参集しやすい環境づくりと教会所の活性化に励んでもらいたいと念願しています。“先輩格”の黒住教婦人会とともに、教会所の発展、すなわち御道隆昌のための活力源になってもらいたいので、自分自身を「OJ」、すなわち「Old Japanese(オールドジャパニーズ)」(年老いた日本人)だと“引退宣言”している方以外は、基本的に皆さん「OYJ」の“資格あり”です。
 実は、先月17日、中国・四国・九州・関西地域の27教会所からの出席者による「OYJ 黒住教壮年会再結成準備委員会」を神道山で開催しました。
 御神前奉告式の後、私が壮年会再結成の意義と必要性についてお話しして、教務総長の挨拶(あいさつ)に続いて、規約の見直しを議案にしながら自由な意見交換を行いました。初会合とは思えない活発で有意義な話し合いの場になりましたが、中でも「教会所の現状を目の当たりにすると、危機感を持たずにはおられない。教会所の活性化こそ急務であり、もっと真剣に議論すべき… !」という純粋な愛教心からの厳しい一言に会議は一段と引き締まり、懇親会でも専(もっぱ)ら「危機感」についての積極的な発言が相次ぎました。
 地方の過疎化と高齢化、また現代人の個化・無縁化という社会全体の時代の大きな変化に伴い、教会所も新たな対応が迫られています。変えてはならない重要事項についても、今まで以上に分かりやすい“説明責任”が必要ですし、変えなければならない事々は山積しています。結果的に、お道づれの後継者不足と教勢減退という厳しい現実は、全国の教会所が共通して直面している深刻な課題です。
 この“教団的危機”に際して、いかなる対応を為(な)すべきか…。教団本部はもとより、布教現場の責任者である教区長・所長各位の一層の健闘は申すまでもないことですが、社会での実務経験の豊富な「OYJ 黒住教壮年会」該当者に寄せる期待は、どうしても大きくなります。私が、「『OYJ』の重要な使命は『YJ』、すなわち『YoungJapanese』(若き日本人)の育成」と、声を大にする理由を、どうか我(わ)が一大事としてご理解いただき、本教の永遠の弥栄(いやさか)を望む元気な“お道オヤジたち”の奮起を心から期待するものです。
 今後、教会所単位での支部設立を推進して、具体的な計画を立てて実働していきますので、ご協力のほど宜(よろ)しくお願い申し上げます。
 立教200年に向けて、ともに一層の誠を尽くしてまいりましょう。