教祖様との“繋(つな)ぎ手”になろう③ -「養心塾」活用のすすめ-
平成21年10月号掲載
教祖様との“繋ぎ手”を呼び掛けさせていただく第3弾として、今月は「養心塾」を取り上げたいと思います。
先月、第6期「神道山・養心塾“道のいろは”」が開講されました。4月・5月・6月の《春のコース》と9月・10月・11月の《秋のコース》として年2回開講される「養心塾」が始まって3年、神道山での新たな“体験修行”は、着実にお道づれの間に浸透しつつあります。月に一度の週末(金曜日夕刻から日曜日午後まで)を活用した“プチ修行(ちょっとした修行)”という気軽さと、すべての日程が初心(初信)者向けという気安さが好評で、“リピーター(繰り返して受講する方)”もいらっしゃいます。金曜日夕刻開始というのは、偏(ひとえ)に「御日拝の機会を一度でも多く…」という理由以外にはありません。曇りは曇りで、雨は雨で、また雪は雪で、早朝の神道山の神気・霊気の中でつとめる御日拝は天候にかかわらず有り難いものですが、やはり、両の眼(まなこ)で直(じか)に見(まみ)え拝(おろが)む旭日の感動は何ものにも代え難いもので、「受講中に、少なくとも一度はぜひ…」という願いが込められています。
「五つの誠」別に構成された講義と祭式作法研修のほか、吉備楽や書道・茶道の実習、さらには大元温泉入湯や大元鍋を作って食べることまで“授業”です。とりわけ、「五つの誠」別の講義を行う講師陣は、本番修行として本部在籍のお道教師に担当してもらっていますが、それこそ精いっぱいの思いで真剣勝負の講義に臨んで5期つとめて、今期から担当内容を交代して心新たに受講生方と向き合ってくれています。
今までもたびたび紹介されてきた当塾ですが、“その気”にさえなっていただければ誰(だれ)でも参加できる絶好の“ご神縁むすび”の場でありながら、全国的にはまだまだ活用し切れていないようです。「うちは遠いから、なかなか…」と思われがちですが、北海道や関東、また九州からも受講して感激を語って下さる修了生も次々といらっしゃいますので、“期待はずれ”は決してありません。
実は、それでも二の足を踏んでいらっしゃる方々にこそ、私は「教祖様との“繋ぎ手”になろう」と呼び掛けたいと思うのです。何でもそうですが、「関心はあるけれど、一人ではどうも不安で…」と思っている方の方が、意外と誰かを誘いやすいものです。誘われた方も、「とてもいいから、行ってらっしゃい」ではなかなか行く気にはなりませんが、「一緒について来て…」だと「行ってみてもいいか…」となるものです。結果的に、必ずや尊い”お土産”をお心にいただいて帰ってもらえると確信していますので、「お日の出の郷・神道山」を堪能できる「神道山・養心塾“道のいろは”」を、ぜひ誘い合わせて受講されますよう、ご案内申し上げます。
そうは言っても岡山が遠い首都圏在住のお道づれの皆様に、「教祖様とのご縁の“きっかけのきっかけ”になれば…」と思って、今年から始めたことが「養心塾東京講座『道の端緒(はじめ)』」です。まだまだ“見切り発車”ですが、去る7月20日と8月22日に、それぞれ「端」の講と「緒」の講を実施しました。とりわけ「まること座談会」と称して、私と自由にお道について語り合う質疑応答の時間が好評で、いずれもあっという間の一日となりました。次回の『道の端緒』は、残念ながら来年の夏まで待っていただかなくてはいけませんが、神道山における“道のいろは”は今月が「ろ」の講、来月が「は」の講と、ちょうど開講中です。途中からでも大丈夫ですから、ひとつ“その気”になっていただければと念願するものです。