教徒が誠の心磨きてぞ
         教祖の玉垣となる(三代宗篤様詠)

平成27年7月号掲載

 ご承知の通り、私たちは今年までの4年間を“祭り年”と称して、格別な思いを込めて報恩感謝の日々を送ってまいりました。

 幕末の激動期に勅願所として国家安泰が祈られた神楽岡・宗忠神社(京都市)が「ご鎮座百五十年」を迎えた平成24年(2012)。わが国の最高にして最大の御祭りである、20年に一度の「伊勢神宮式年遷宮」の第62回の本祭典がつとめられた平成25年(2013)。“祭り年”の中心の“祈り年”として、いよいよ迎えた教祖宗忠神の天命直授から200年という「黒住教立教二百年」の平成26年(2014)。そして、宗忠神ご降誕の地・ご布教の地に建つ大元・宗忠神社(岡山市)の「ご鎮座百三十年」の今年、平成27年(2015)。

 実は、この4年間の歩みは、さらにその4年前の平成20年(2008)に始まる、丸8年がかりで教祖様との“ご神縁結び”が呼び掛けられた4つの修行目標を柱とした信心の日々の上に展開されてきました。すなわち、平成20年(2008)と平成21年(2009)の「お導きいただいて二百年 深めよう、教祖様とのご神縁」、平成22年(2010)と平成23年(2011)の「お導きいただいて二百年 広めよう、教祖様とのご神縁」、平成24年(2012)と平成25年(2013)の「お導きいただいて二百年 強めよう、教祖様とのご神縁」、そして立教二百年の平成26年(2014)と今年、平成27年(2015)の「お導きいただいて二百年 教祖様、ありがとうございます」の8年間です。

 今月の御教えは、宗忠神ご令孫の三代様(黒住教第三世黒住宗篤様)の詠まれた御歌です。「玉垣」の一語には、大元・宗忠神社建立への篤い思いと、「御霊磨き」の深意が込められていると拝察するものです。今年も後半を迎えましたが、掛け替えのない年月の締め括りの時を迎えているという思いを新たに、三代様の御心をわが心として、心して誠の心を磨く黒住教のお道づれ(教徒・信徒)であっていただきたく存じます。