大元鍋(おおもとなべ)は、五代黒住宗和教主が発案されたもので、御神前にお供えする海幸山幸、すなわち海のもの山のものが主な材料となっています。
また、日々の御神前には人が生きて行く上に欠くことのできない塩と水がお供えされています。
いわばお供えさがりをそのままいただくのが大元鍋の特色といえましょう。
なお、神道山でお召し上がりいただく大元鍋のダシ汁は、神道山の御神水を御神前からお下げした撒饌塩(てっせんじお)で味付けしてあります。
ご家庭でつくる大元鍋
1)材料(6人分、2回炊き)
- 若鳥切身 300g
- 鳥モツ 120g
- 鳥砂ずり 120g
- 生しいたけ 6コ(12切)
- 白身の魚 (3×4cm位の大きさ)12切
- イカ (3×4cm位の大きさ)12切
- アナゴ (3×4cm位の大きさ)12切
- 豆腐 1丁
- エノキダケ 1袋
- ホウレン草 3束(約600g・4~5cmに切る)
- 白菜 1/3コ(事前に湯がして、4~5cmに切る)
- 春雨 2袋
(鍋に新しいサラダオイルを入れ、適温【かなり高温】になったら春雨を1袋入れる~フワッと大きくなったらひっくり返し、取り出して油を切る~2袋目も同様)
- お鍋は中華鍋が最適です。
2)ダシ汁の作り方
3升の沸騰したお湯に、花カツオ50gでダシを取り(カツオは捨てる)、塩(60~70g)を入れてダシ汁ができ上がりです。
3)炊き方(2回炊き....1回につき各材料共に半分ずつ使用)
大元鍋は炊き方をまちがいますと味が変わりますので、必ず次のように炊いて下さい。
- お鍋にダシ汁を7分目ほど入れて、沸騰させます。
- 鳥肉類を入れて下さい。
(この鍋はすき焼きのように具を別々にしないでまぜて炊きますので、鍋の底に広げて下さい。以下同じ)
- 再び沸騰しましたら、魚類と豆腐(お玉じゃくしで適当な大きさに切り)を入れて、その上に白菜と生シイタケを鍋汁の上に広げて入れてください。
- 白菜が炊けましたらエノキダケ・ホウレン草をその上に、鍋いっぱいに広げて下さい。
- 最後にその上に揚げ春雨をのせて、お玉じゃくしでダシの中へ押さえ、やわらかくなってきたら(できあがらです。柔らかくなった春雨が鳥肉類や魚類の味をつなぐ役目を果たしていますので、底からゆっくり混ぜてスープと一緒にお召し上がりください。(この時ガスを最小にして下さい)
※炊けたらお鍋が空っぽになるまで食べて、新しいダシを入れて再び炊いていただきますので、食べている最中には新しい具類を決して入れないで下さい。