わが国の古来の信仰である神道は、米づくり(稲作)とともに始まったといわれています。
神道の総本宮である伊勢神宮は、古代の米蔵が構造的にそのまま踏襲されていますが、米蔵を人の住居としたのが日本の農家といえましょう。
昭和49年(1974)の大教殿神道山遷座に際し、農家を基本とした建築をと建築設計家浦辺鎮太郎氏に依頼しました。
御本殿は伊勢神宮内宮の古材でもって造営されています。
教場は300畳のたたみ敷きです。
大屋根は板状の玄昌石(宮城県産出)が葺かれ、その上には備前焼作家岡山県無形文化財保持者であった故藤原建氏制作献納の備前焼で千木鰹木棟瓦が設えられています。
大教殿の足元は、石鎚山(愛媛県)連峰から運ばれた安山岩が基壇石として使われています。