天つちにただひとすじのその道を すぐに行くこそ楽しかりけれ(御文140号)
平成20年3月号掲載「道の理(ことわり)」は、星島良平高弟が教祖様のお説教を記録されたものです。御教えとして学ばせていただくべく、現代語訳を試みました。祈りとして奉唱するとともに、日々のつとめとして心がけてまいりましょう。
「天地自然の中のすべての生命(いのち)の大元は、天照大御神様です。大御神様は万物の親神様で、そのご陽気(ご神徳)は天地に満ち渡り、すべての生き物が御光(みひかり)と温もりの中で生成養育されて止(や)むときはありません。実に有り難いことです。私たちに体温があるのは、大御神様からご分心をいただいているからです。心は“こごる”という意味で、大御神様のご陽気が凝結してご分心になるのです。我欲を離れて、正直に公明正大であれば、大御神様と同じ心になれるのです。心が主、そして形が従。物事の本質を理解しているときは心が身体を使っているのであり、迷いのときは身体が心を使っているのです。形、すなわち目に見えるものにとらわれず、大御神様から分けいただいたお心様を中心にすべてをお任(まか)せして、見聞きする物事をひとつひとつ味わい、常に有り難いことと嬉(うれ)しいことに心を向けて、しっかりとご陽気をいただいて下腹に納め、天地とともに“気”を養い、おもしろく、楽しく、心をたるませないようにつとめることが大切です。ご分心が活(い)きてくると、私たち自身が活きてくるのです。いきいきと生きることが天照大御神様の道であり、陽気であることが大御神様のお心なのです。御教えは天から与えられたもので、御道は自然と天より現れてきたものです。『誠の心を取り外してはいけません。天にお任せしなさい。我欲を離れなさい。陽気になりなさい。感謝と感激に満ちた心でいなさい』今も昔も、心に形はありません。お心様ひとすじになって形のことを忘れるぐらいの気持ちになったとき、そのときが神代です。神代が今日であり、今日が神代です。世の中は心次第です。心が神になれば、人は即座に神であるのです」