朝も楽しみ、有り難く-昼も楽しみ、有り難く-夜も楽しみ、有り難く-
寝ても、起きても、ただ楽しみ通しに楽しみ暮らせよ。(御教語)
昨年に引き続いて、今年の信心心得は「感謝の誠」を実践するべく、「活かし合って取り次ごう"ありがとうなる"有り難さ」です。「まることの世界」の実現を目指して、より一層に感謝の心を培ってまいりましょう。
「教祖様の御逸話」(日新社刊)に「有りがたいという修行」が収められています。
教祖神にあるお道づれが、
「私は平素、心から有り難いという気が起こりません。どうすれば、寝ても覚めても『有り難い』という気持ちが湧いてくるでしょうか」
とお伺いしました。すると教祖神は、
「たとえまねでも口先だけでも構わないので、まず朝、目が覚めたら『有り難い』と祈り、次に顔を洗うとまた『有り難い』と言い、その後に御日拝で『有り難い』と祈りを捧げて下さい。そして自分の仕事において、手足が自由に動くことを感謝して『有り難い』と言い、見るもの聞くもの何につけても『有り難い、有り難い』と口にしていけば、自ずとお心も有り難くなっていきます」 とお示し下さいました。そのお道づれは、教祖神のお諭しをいただくや否や、「有り難うございます」とお礼を申し上げました。そうすると、
「そこです。その感謝の言葉が、真の誠が現れた『有り難い』ですよ」
と、教祖神は仰られました。
この御逸話に倣い"ありがとうなる"べく、朝も昼も夜も『有り難い』と"徹底感謝"の心で、楽しみ通しに楽しみ暮らしてまいりたいものです。しかし、有り難いことに感謝する努力を怠ると心が陰気になり、せっかくの天照大御神の生かそう、育てよう、幸せにしてやろうというおはたらき(ご神徳)を取り逃すことになります。
私たち道づれは、「宗忠様! 有り難うございます。宗忠様! 有り難うございます」とご神名をお呼び掛けする信仰をつとめていけば、心が安らかになり陽気になります。教祖神は「この黒住宗忠を師と慕う者は決して見殺しにはせぬ」と仰せです。そこのところを信じ、陽気な心を養っていくことが「感謝の誠」の土台となります。