道はいっさい生かすこと
第一と存じ奉り候(御文九二号)
今月の御教えの「道はいっさい生かすこと第一と存じ奉り候」に続いて「何につけても、お生かし遊ばさるべく候。近頃の目付け、いよいよ生かし候ことのみと修行つかまつり候。これすなわち天照大御神の御道と存じ奉り候」と、御文九二号にあります。
現代語に直しますと「このお道は、すべてのものを生かすことが第一です。何につけても、お生かしなさって下さい。私(教祖神)の近頃の修行の眼目は『生かすことばかり』で、修行につとめています。この『生かす道』こそ、天照大御神のお道と存じます」となります。
教主様が「告諭」・「示達」でお示し下さっていますように、私たち道づれは「活かし合って取り次ごう!」を合言葉に、全ての人々の〝元気〟を喚起して、世の中が和やかに共に栄える「まることの世界」の実現を目指して共々につとめてまいりましょう。
本教は、「いっさいをいかす(活かす・生かす)宗教」です。全てのものをいかし育む生々発展の〝日の御徳〟の中で、天照大御神、そしてご一体の教祖神は、私たちをより元気に、明るく、良い方へとお導き下さっています。ですから、何事も有り難く活かすことが私たちのつとめといえます。とりわけ、病み悩み苦しむ方々のために「祈りと奉仕の誠」を尽くすことが大事です。そうつとめていく中に、お互いのご分心(大御神様のわけみたま・心の神)が養われ、そのおはたらき(ご神徳)を存分にいただけるのです。
教祖神は「何事も生し上手になれ」(三十カ条)とも御教え下さっていますが、まずは自分自身が生き生きと陽気に生き、その活力をもとに人や社会を「いかす」べく、誠を尽くすことが〝道にかなった生き方〟です。「活かし合う」ためには、相手の本性をよく知って、お互いの違いを認め合うことです。この「いかす」という姿勢が〝奉仕の誠〟の基本精神といえます。
教祖神が「まること」というおおらかで温かい言葉でお示し下さった、人が支え支えられ、助け助けられ、活かし活かされる〝調和と循環、そして広がり〟のご神徳の中で、共に誠を活かし合ってまいりましょう。