大祝祭まで「(アンダー)U -半年」

平成26年5月号掲載

 スポーツ界で20歳以下の試合を「U(アンダー)-20」と称されるのを参考にしますと、本年10月11日(土)から11月3日(文化の日)にかけて、10回に分けて斎行される「黒住教立教二百年大祝祭」まで、いよいよ「U(アンダー)-半年」です。全国のお道づれの皆様には、各教会所の一応の(・・・)参拝日が発表されていますので、すでに団体参拝等の計画を立てていただいていることと存じます。大祝祭前夜の夕食懇親会、そして当日朝の御日拝から参拝していただく、“イッパイ・ニッパイ・サンパイ”のフルコースで予定している教会所もあれば、交通の便の良い岡山ですから、最近では大半の教会所が大祝祭当日に地元を出発する日帰り参拝を計画しておられるかと思います。いずれにしても、まさに“世紀の祭典”のおかげをたっぷりといただかれますよう、ご案内申し上げます。

 この度の大祝祭には、お子さん世代のご家族と共に神道山にお参りいただきたいと切に願っておりますので、「そろって参拝できる日を優先して下さって結構…」という思いから「一応の(・・・)参拝日」と記しました。仲の良いお道づれ同士で楽しく有り難くお参りいただくのも、もちろん大歓迎ですが、教会所への参拝が控えめになりがちな同居のお子さん・お孫さんや、最近はお墓参りくらいしか帰れないという、離れて暮らすお子さん・お孫さんにも、ぜひ大教殿にお参りして、教祖宗忠の神様とご先祖の御霊(みたま)様にお喜びいただき、大祝祭のおかげをしっかり受けてもらいたいと心から念願しています。ご承知のように、今年1月号から本誌「日新」の裏表紙に10回の大祝祭の斎行日が明記されています。教会所の「一応の(・・・)参拝日」でなくても、大祝祭の日であれば、いつお参りしても構いませんので、お子さん・お孫さんを案内しての家族参拝を、ぜひご計画下さい。なお、今年2月号の本稿に記していますように、子供さんにも思い出に残る大祝祭になるように、楽しい参拝スケジュールも計画が進められています。

 さて、ご承知のように大祝祭に向けては、4年前に「ご案内~悠久の歴史に足跡を~」が発表され、第一章から第四章までの様々(さまざま)な取り組みが展開されています。第一章の「立教二百年記念 先祖まつり」、第二章の「立教二百年記念 わが家の誓い」は、ご先祖様、そして家族・親族全員に教祖様とのご神縁を一層深め広めていただくべく、奉告書とお誓いの提出をお願いしています。すでに大半のお道づれからの大切な書類が、教会所の御神前と祖霊舎に供えられていることと拝察しますが、まだ書面を出していない方、さらにこの尊き神機に教祖様とのご神縁をあらためて結び直していただきたい方(疎遠になっている親戚等)のご協力をお願いいたします。

 そして、子々孫々まで安心して教祖様にお守り・お導きいただくための教団としての基盤強化のための「立教二百年基金」が第三章で発表され、その原資として「立教二百年神恩報賽(ほうさい)献金」が第四章で呼び掛けられています。

 おかげさまで、多くの方々からのご浄財が寄せられ、有り難いことにいよいよ目標金額に達しつつあることを、教務総長としても心より厚く御礼申し上げます。ただ、ご賛同下さっている方は、実はお道づれ全体(全戸)のようやく過半数に達したところというのが現状です。昨年6月号の本稿に記していますように、各戸に示された“目標”はありますが、最も大切なことは、お道づれ全戸参加です。金額にかかわらず、すべてのお道づれに奉賛いただきますよう、ここにあらためてお願いとご案内を申し上げる次第です。

 最後に、昨年10月1日から大祝祭最終日の今年11月3日までの399日間、教団を挙げて取り組んでいるのが「教祖神報恩一千万本お祓い献読」です。ちょうど“折り返し地点”に当たる二百日目が、奇しくも大元・宗忠神社ご鎮座の日である4月18日で、ここにも尊きご神慮を有り難く感じました。ただ、大教殿の御神前にお供えされている「お祓いシール」の総数は、実は半数に程遠い「U(アンダー)-五百万本」なのです。家庭や教会所の御神前に供えられたまま報告が滞っているのだとは思いますが、どうぞお道づれ総参加で、毎日一本でも多くの大祓詞(おおはらえのことば)(子供さんは禊祓詞(みそぎ はらえのことば))を唱えて、報恩感謝の祈りに徹する半年間を、共につとめてまいりましょう。