第68回黒住教婦人会総会のご報告

第68回黒住教婦人会総会
【平成27年5月9日】

 五代宗和教主様ご令室の故黒住千鶴子命は、婦人会長・名誉会長として、全国の会員はもとよりお道づれから深い敬愛を受けられていたが、平成18年5月9日に、96歳の天寿を全うしてご昇天。翌19年から千鶴子命の正辰祭と婦人会総会とが併せて開かれている。総会は、今年で第68回となった。

 日拝式後、奥津城において、千鶴子命の奥津城祭を教主様斎主のもとに執行。野村一裕教団総務と倉田典代さん(津市・三重教会所)が代表玉串を奉奠。午前9時15分、婦人会幹部らと共に婦人会長様が教祖神ご令室の伊久比賣霊神と千鶴子命の奥津城に参拝、感謝と敬仰の祈りを捧ささげられた。

 日笠一代副会長(藤井支会)による「開会のことば」で総会が始まった。午前10時、教主様斎主のもとに御神前奉告式が斎行され、婦人会会員たちは御神前と祖霊殿、殊に千鶴子命に祈りを捧げた。

 「黒住教婦人会会歌」(ピアノ : 井岡千佳子さん〔切幡支会〕)で行事が始まり、婦人会長様から黒住忠親大元・宗忠神社宮司様へ、ご鎮座百三十年記念祝祭への神恩報賽の献納目録が手渡された。宮司様のお礼のご挨拶に続いて会長様のご挨拶。教団や教会所の今日があるのは、先輩方の真剣な“愛教の誠”あってこそとご指摘、その信仰の土壌といえる“祈りの場”を女性ならではの力で、笑顔を絶やさず、守り育てていくことを呼び掛けられた。

 次いで、東京支会所属で参議院議員の有村治子女性活躍担当・行政改革担当・国家公務員制度担当国務大臣兼内閣府特命担当大臣(少子化対策・規制改革・男女共同参画)が挨拶に立たれた。昨年に続いての参加参拝の有り難さを述べた後、大臣になってあらためて感じる“代理の利かない”責任の重さと公務への意欲、教主様や副教主様、婦人会長様のお姿に学んでいることを明るく力強く語られた。終わって、岡本美代子会計(粒江浮洲支会)の決算報告と予算案提示、鈴木廸子監査(鳥取支会)による監査報告等が行われた。

婦人会総会
婦人会総会

 その後、副教主様が教務総長として挨拶に立たれた。有村大臣の参拝に触れた後、“有り難いこと”に心を寄せる大事を説かれた。また、ご告諭を拝読の上、立教三(サン=お日様)世紀の第一歩に、神道山ご遷座五十年(平成36年、2024)と教祖神ご降誕百五十年(平成42年、2030)に向かって、「祈りと奉仕」に誠を尽くすことを呼び掛けられた。

 続いて教主様の御親教。まず、母君の千鶴子命正辰祭参拝のお礼を述べられた。次いで、霊地大元の名の由来(「神道の教えの大元」と国学者・足代弘訓師に評された)をご説明、婦人会謹製「万年日めくり」も御教えに基づくとご指摘、この日9日の言葉「“当たり前”この幸せに感謝して」に関したご自身の体験を披露し、その日の“言葉”に関して、家庭でまた婦人会の集まりで話し合うことが道ごころを育てるとご指導になった。

 昼食休憩では、恒例の各支会によるバザーに加え、旭川荘みどりワークセンターと泉学園ネイチャーファームのバザーも合わさって大盛況を呈し、商品は次々と売れていった。

 「黒住教婦人会総会の歌」(歌 : 安井貞子〔大元支会〕)を合図に午後の部が開始。児島連合婦人会による「下津井節」の奉納では、婦人会長様も同じ浴衣を身にまとってご登場、共に踊って万雷の拍手を浴びられた。

 終わって、清泉女学院短期大学講師で道化師の塚原成幸氏による講演「笑顔はひとをしあわせにする ~道化師からのメッセージ~」。「笑いの邪魔はストレス」「笑いには人との関係性が必要」「人は楽しい記憶より腹立ちの記憶に心を寄せがち」「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」「物事を柔軟に見つめる」等々、御教えにも相通じる、道化師ならではの講演に教場は笑いに満ちあふれた。

婦人会総会
婦人会総会

 万年日めくりの案内に続いて、婦人会長様、白石典子書記(今治支会)、久保陽子理事(名古屋支会)が御神前に進み、塚原氏と副教主様も加わっての福引き。会員たちは当選者に祝福の拍手を送った。その後、岡山・備前南・備前東・児島・美作の各連合会長と岡本会計の先達による「道の理」奉唱をもって総会は終わりを告げた。