第62回伊勢神宮式年遷宮ご奉賛 「お白石持行事」参拝奉仕
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 今秋、伊勢神宮では、62回目の式年遷宮が斎行されます。
 その伊勢神宮で7月26日から9月1日にかけて「お白石持(しらいしもち)行事」が斎行されています。お白石持行事とは、三重県下を流れる宮川(みやがわ)より拾い集めた「お白石」を奉曳車(ほうえいしゃ)等に載せて市中を練り進み、ご神域に入ってからは、一人ひとりが白布にお白石を包み捧持(ほうじ)して御垣内(みかきうち)に進み、真新しい御正宮(ごしょうぐう)近くに奉献する行事。本教では、8月3日、1,939名のお道づれが「特別神領民」として参拝奉仕のおかげをいただきました。

 8月2日、各地からのバス団参の一行が“浜参宮”に参拝。浜参宮とは、“夫婦岩(めおといわ)”で知られる二見興玉(ふたみおきたま)神社に参拝し、“興玉神石(しんせき)”近くの海中から採取される藻塩草(もしおぐさ)を用いた“無垢塩草(むくしおくさ)”でお祓いを受けることをいいます。
 この度の浜参宮は、お木曳行事の時とは異なり、炎天下の夏場とあって、同神社本殿でのお祓いではなく、同神社参道入り口付近に特設された斎場でのお祓いとなりました。本教に限らず、参拝奉仕者たちは神宮指定の白ハッピを身にまとい、強い陽射しの下で、同神社神職による厳粛な“無垢塩祓い”を受けました。

 3日朝、教主様のご先達のもとに、本部参拝奉仕団はじめ多くのお道づれが、二見興玉神社のご神域をお借りして御日拝をつとめ、美事なお日の出をいただきました。
 午前7時45分、伊勢市営の駐車場で結団式。この日の奉曳のうち、二番車を本教だけで担当させていただきました。胸に「六十二神宮式年遷宮」、背には「伊勢」と大書された揃(そろ)いの白ハッピに白帽子、また白シャツ、白ズボン、白クツ、さらに「日の丸」の両脇に「奉祝」と染められた鉢巻きに身を整えたお道づれを前に、まず上島憲伊勢商工会議所会頭が「心を一つにしてのご奉仕をお願いいたします」と挨拶(あいさつ)。続いて、奥野勇(財)伊勢市民俗行事保存会理事長からの注意事項の説明の後、教主様が「両の手で捧持したお白石に祈りを込め、天照大御神様、教祖神とのご神縁を深めて、日本人であることの有り難さを自らの奥深いところで感じ取ってほしい」とご挨拶されました。
 ご陽光とともにお見守り下さる大御神様のもと、“すべての大元”、すなわち、一切万物を生かし育んで下さる天照大御神様を示す「太一(たいち)」(鷹司尚武神宮大宮司書)の立て札が掲げられた奉曳車から延びる二本の“曳(ひき)綱(約260m)”を手に、お道づれたちは、約800mの「おはらいまち」の通りを、45分余り、「エンヤー、エンヤー」と掛け声を上げながら練り歩きました。
 奉曳に当たって、教主様と副教主様、さらに八代宗芳様や3名の宮司様ご令息たちは、お道づれの間を後方から前方へ順次移動しつつ、また、名誉会長様や婦人会長様、名誉宮司ご令室裕子様、宮司ご令室弥生様、教主様ご長女山内陽様とそのご令嬢お2人は先頭で、それぞれに“奉仕の誠”を捧ささげられました。さらに宇治橋前の到着に当たっては、教主様と副教主様、さらに宮司様も、お道づれを鼓舞(こぶ)すべく、腕を天高く突き上げながら「エンヤー、エンヤー」と力強く掛け声を掛けてお迎えされ、お道づれ一同は感激に包まれました。

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 一行は、内宮ご神域に歩を進め特設の手水場で心身を清め、白布とお白石を受け取って両手で捧持、神宮神職から特別の祓いを受けました。にこやかな中にも厳粛な面持ちで、内宮の奥へと参進、新しい御正宮前の階段下において現在の御正宮を遥拝(ようはい)。その後、ご陽光降り注いで神々しく輝く御本殿のある御垣内に足を踏み入れ、“祈りの誠”を込めたお白石を奉献して退出。無事奉仕を終えたお道づれの顔は感激と感謝そして道づれとしての誇りに満ちあふれていました。

 続いて解団式。副教主様が「新しい御正宮の下にお白石を奉献した時の有り難さと目の当たりにした御本殿の御姿はきっと忘れられないことでしょう。この参拝奉仕が来年の立教二百年へのラストスパートの始まりです」とご挨拶。
 なお、解団式終了後、昼食を終えた教主様と副教主様、宗芳様、宮司様、婦人会長様、裕子様、小野彰盛吉備楽楽幹(がっかん)と随行一名は、内宮に正式参拝をつとめられました。